幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
最初に気づいたのは逢生だった。
耳がいい逢生はどこから聴こえるかわかったらしく、木々の中にある東屋を指さした。
「ほんとだ。見に行ってみようよ。逢生!」
「でも、ピアノ教室に遅刻する」
「ちょっとくらい平気よ」
逢生を引きずって東屋にいくと高校の制服を着たお兄さんが大きな楽器を手にし、真剣な顔で曲を弾いていた。
お兄さんの表情はどこか悲しそうで泣いてしまうのかな?と思って近寄れなかった。
『母さん』と口が動き、目を閉じる。
逢生が足元の草をかき分け、がさっと音をたててると、その音が聞こえたのか演奏する手が止まった。
お兄さんは私と逢生を見ると不機嫌そうな顔をし、黙ってうつむいた。
演奏が終わったから、近寄ってもいいよね?と逢生の顔を見るといいんじゃないって顔をしていたから、そのお兄さんのそばに歩いて行った。
「ねえねえ。お兄さんは外国人?」
「……は?」
そう思ったのは長い前髪や目鼻立ちがくっきりとしているせいだった。
制服のシャツの首元のボタンを二つも外し、着崩して胸元が見える。
不良というより、着こなしでそうしているんだって思った。
なんとなくだけど。
耳がいい逢生はどこから聴こえるかわかったらしく、木々の中にある東屋を指さした。
「ほんとだ。見に行ってみようよ。逢生!」
「でも、ピアノ教室に遅刻する」
「ちょっとくらい平気よ」
逢生を引きずって東屋にいくと高校の制服を着たお兄さんが大きな楽器を手にし、真剣な顔で曲を弾いていた。
お兄さんの表情はどこか悲しそうで泣いてしまうのかな?と思って近寄れなかった。
『母さん』と口が動き、目を閉じる。
逢生が足元の草をかき分け、がさっと音をたててると、その音が聞こえたのか演奏する手が止まった。
お兄さんは私と逢生を見ると不機嫌そうな顔をし、黙ってうつむいた。
演奏が終わったから、近寄ってもいいよね?と逢生の顔を見るといいんじゃないって顔をしていたから、そのお兄さんのそばに歩いて行った。
「ねえねえ。お兄さんは外国人?」
「……は?」
そう思ったのは長い前髪や目鼻立ちがくっきりとしているせいだった。
制服のシャツの首元のボタンを二つも外し、着崩して胸元が見える。
不良というより、着こなしでそうしているんだって思った。
なんとなくだけど。