【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
「ただ追放するだけではつまらない……ああ、そうだ。いいことを思いついた」
「赤ん坊もろともローズマリーを捕獲して箱に閉じ込めろ。もちろん〝あの箱〟だ」
「……!?」
「俺を裏切った罪を償うがいい……!」
クリストフの近衛騎士が容赦なくローズマリーを引きずっていく。
「……っ! やめてくださいっ」
「早くこの箱に入れ!」
「ぐっ……!」
抵抗していたが背中を強く打ちつけたことで声が漏れた。
大きな箱に投げ込まれたローズマリーは魔法樹の赤ん坊だけは傷つけないようにと抱きしめる。
最後に見えたのは眉を寄せて不快そうに眉を寄せるクリストフと、ミシュリーヌとルレシティ公爵の真っ赤な唇が大きな弧を描いていた。
その光景を最後にローズマリーの視界は真っ暗に染まる。
箱に閉じ込められて何も見えなくなった。
* * *
ローズマリーは物心つく頃から孤児院にいた。
両親に愛された記憶どころか、どこで生まれたのか、どうしてここにいるのかわからない。
「赤ん坊もろともローズマリーを捕獲して箱に閉じ込めろ。もちろん〝あの箱〟だ」
「……!?」
「俺を裏切った罪を償うがいい……!」
クリストフの近衛騎士が容赦なくローズマリーを引きずっていく。
「……っ! やめてくださいっ」
「早くこの箱に入れ!」
「ぐっ……!」
抵抗していたが背中を強く打ちつけたことで声が漏れた。
大きな箱に投げ込まれたローズマリーは魔法樹の赤ん坊だけは傷つけないようにと抱きしめる。
最後に見えたのは眉を寄せて不快そうに眉を寄せるクリストフと、ミシュリーヌとルレシティ公爵の真っ赤な唇が大きな弧を描いていた。
その光景を最後にローズマリーの視界は真っ暗に染まる。
箱に閉じ込められて何も見えなくなった。
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ローズマリーは物心つく頃から孤児院にいた。
両親に愛された記憶どころか、どこで生まれたのか、どうしてここにいるのかわからない。