【受賞&書籍化】国外追放された箱詰め聖女が隣国で子育てしながら満腹&幸せになるまで
まるで何かが抜け落ちたようにローズマリーには記憶がない。
何も覚えていなかった。
空っぽの自分が恐ろしいと感じていたが、次第にそれもどうでもよくなってしまう。
孤児院の中で生き残るために毎日必死だったからだ。
ローズマリーは他の子どもたちのように笑ったり怒ったり癇癪を起こすこともない静かな子どもだった。
一人で過ごすことも多かったし、何故か色とりどりの不思議な光が見えた。
そのためローズマリーは寂しさを感じたことはない。
神父は何もない場所を見つめている姿を見て『不気味だ』とよく言っていたが、ローズマリーはその光が大好きだった。
ローズマリーはこの国にはないというライムグリーンの珍しい髪色を持っていた。
胸ほどの長さの髪を二つに結えており、瞳は透き通るようなライトブラウン。
いつも他人には見えない光を追いかけていたこともあり、孤児院では浮いた存在だったのかもしれない。
男の子たちにいじめられたり馬鹿にされたこともあったが、ローズマリーはやられっぱなしではなかった。
痛がることもなく無表情でやり返すローズマリーは恐ろしく映っていたらしい。
ボコボコになるまで殴りあっていたため、神父には『問題を起こすな』と怒られてしまう。
だが、ローズマリーはやられたからやり返しただけである。
何も覚えていなかった。
空っぽの自分が恐ろしいと感じていたが、次第にそれもどうでもよくなってしまう。
孤児院の中で生き残るために毎日必死だったからだ。
ローズマリーは他の子どもたちのように笑ったり怒ったり癇癪を起こすこともない静かな子どもだった。
一人で過ごすことも多かったし、何故か色とりどりの不思議な光が見えた。
そのためローズマリーは寂しさを感じたことはない。
神父は何もない場所を見つめている姿を見て『不気味だ』とよく言っていたが、ローズマリーはその光が大好きだった。
ローズマリーはこの国にはないというライムグリーンの珍しい髪色を持っていた。
胸ほどの長さの髪を二つに結えており、瞳は透き通るようなライトブラウン。
いつも他人には見えない光を追いかけていたこともあり、孤児院では浮いた存在だったのかもしれない。
男の子たちにいじめられたり馬鹿にされたこともあったが、ローズマリーはやられっぱなしではなかった。
痛がることもなく無表情でやり返すローズマリーは恐ろしく映っていたらしい。
ボコボコになるまで殴りあっていたため、神父には『問題を起こすな』と怒られてしまう。
だが、ローズマリーはやられたからやり返しただけである。