未亡人ママはスパダリ義兄の本気の愛に気付かない

窓際の席で、椿とまりあは向かい合って座った。

隣の席では、女子高生ふたりが楽しそうに、遊びに行く計画を話している。

その様子を、まりあは一瞬羨ましそうにみつめ、すぐにフンっと顔を正面に戻した。

椿はアイスコーヒーを飲み、まりあはオレンジジュースにフライドポテトをつまんで口に入れた。

「オバサンも食べていいよ?ポテト。」

「あの・・・オバサンって呼び方、やめてもらえる?そりゃまりあさんからみたらオバサンかもしれないけど、私だってまだまだ若いつもりだし・・・」

まりあはストローでずずずっとジュースを吸いながら、椿の顔をじっと見た。

「まあ、たしかにオバサン、よく見たら美人だもんね。プライドが傷ついちゃうよね。」

「そういうわけじゃないけど・・・」

「名前なんだっけ?」

「椿。久我山椿っていうの。」

「じゃあ椿ちゃんでいっか。」

「椿ちゃん!?」

・・・まあ、オバサンよりはいいか。

「私のこともまりあちゃんって呼んでよ。」

「うん。わかったわ。」

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