未亡人ママはスパダリ義兄の本気の愛に気付かない


椿が25歳のときに、勤務先の学習塾で信と出会った。

椿はそこで受付事務として働いていた。

信は塾講師として、主に国語を教えていた。

事なかれ主義の他の講師と違い、信は生徒達が理解出来るまで、時間外でも丁寧に勉強を教えていた。

仕事熱心で誰にでも優しい信を、椿が憧れの目でみつめるのに時間はかからなかった。

そんな椿の気持ちが伝わったのか、信も椿を意識し始め、ほどなくして二人の交際が始まった。

信は椿より1つ年下で、甘えるのが上手な男だった。

そんな信を椿が自然とリードする形で交際は進んだ。

そして椿が26歳のときに、信からのプロポーズを受けた。

「椿ちゃん。ずっと僕のそばにいて欲しい。結婚してください。」

椿は迷うことなく、そのプロポーズを受け入れた。

「うん。ずっと一緒にいようね。」と・・・


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