未亡人ママはスパダリ義兄の本気の愛に気付かない

昼食の時間になり、翔真が椿と奈々子のいるシートへやってきた。

「翔ちゃん。かけっこ一等賞だったね!頑張ったね。」

「ほんとほんと、翔ちゃんは私の自慢の孫だよ。ほら、麦茶飲みな。」

「まあね。みんなが遅すぎるんだよ。」

相変わらずクールな物言いの翔真に、椿と奈々子は顔を見合わせて微笑んだ。

3人でサンドイッチと奈々子お手製のいなり寿司を食べていると、「はあっ!間に合った!」という声が頭上で聞こえた。

見上げると龍が息を弾ませながら、3人の前に立っていた。

「龍さん?!」

スーツ姿ということは、仕事帰りなのだろうか・・・?

「遅くなって申し訳ない。」

いや、あなたのこと呼んだ覚えないんだけど・・・
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