寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
 


「夜の遊園地まで行って、なにロマンの欠片もない話してんだよ~」
と笑いながら、侑矢は言っていた。

 だが、二人には話していないことがある。

 ピカピカ光る観覧車の下にあるカフェで、二人で軽い夕食を食べ、クリームソーダを飲んだ。

 浜子や謎の女性の話になり、

「モテるんですね」
と綾都は言った。

「モテることに意味はあるのか?」
「えっ?」

 慶紀はまっすぐに綾都を見て言う。

「一人の人が好きになってくれたら、それでいいだろ」

 意外にピュアなんですね……と綾都は思う。

 偏見だが、モテる男の人はそんなこと思わないのかと思っていた。
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