寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
「もしや、俺のマンションの警備員だとか? と思ったんだ」
「いや、普通そこは『俺のストーカーだとか?』でしょうっ」
と突っ込んできたのは、侑矢だった。
そのあと、所用があったこともあり、つい、綾都の会社を訪ねてしまっていた。
だが、綾都より先に侑矢に出会ってしまい、しかも、侑矢は結構親しみやすい雰囲気の男なので。
先ほどからの出来事を、つい、全部しゃべってしまっていた。
「俺のマンションでの行動を全部見てるだなんて。
そんなことできるの、マンションの監視カメラを見られる警備員くらいしかいないなと思って」
「いやいやいや。
単に自分が綾都の姿を今まで見たことないから、そうアタリをつけて言ったんでしょう?
その人、もしかして、同じマンションに住んでる人なんじゃないんですか?」
「そうかもしれない。
君、すごいな。
探偵になれるぞ」
と侑矢の肩を叩いて、いつの間にか近くにいた美鳥に、
「そんな莫迦な……」
と呟かれてしまう。