寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
 


 結局、綾都は今夜、慶紀のマンションを訪ねることになった。

 仕事が終わったあと、近くの店で待ち合わせして、食事をしてから行く。

 夕食後、マンションに向かって運転しながら、慶紀が言った。

「すまなかったな。
 面倒臭いことにつき合わせて」

「いえ」

 一応、私、あなたの結婚相手ですしね。

 おかしな女性があなたの周りをウロウロしているのなら。
 不用心ですから、確かめる義務はある気がします、と綾都は思う。

「こういうの、早くはっきりさせといた方がいいですもんね」
「まあ、そうだな」

「思い立ったが祝日って言うじゃないですか」
「……吉日だろ」

 ……そうでしたね。
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