寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
 だが、そこで、慶紀は、

「いいな。
 思い立ったが祝日」

 いつでも休みだ、と明るく笑って言った。

 そのとき、何故だろう。

 ふと頭に浮かんだ。

 こうして、白神さんと車に乗って、たわいもない話をする日々――。

 綾都の中で、すごく遠くにあった慶紀との結婚生活が、初めて違和感なく想像できた瞬間だった。
 


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