寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
 


「何処に行く?」

「何処でもいいですよ。
 白神さんは何処がいいですか?」

 慶紀とコンビニの外に出ながら、綾都はそう言った。

 慶紀は少し考え、
「……遊園地?」
と言う。

 遊園地っ?

 何故っ?
 今からっ!?

 唐突すぎるっ。

 そんな綾都の表情を見て、慶紀は言う。

「嫌だったら、別にいい。
 さっき、車のテレビで、夜の遊園地やってただけだから。

 ライトアップされてて、ミストが降ってくるらしい。
 お前がああいうの好きかなと思っただけだ」

 あ、いいですね~、と綾都は笑った。

「白神さんも、遊園地、お好きなんですか?」

 いや、と言いながら、慶紀は車に乗る。

「遊園地、どれも乗ったら死ぬとばあやが……」
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