君が最愛になるまで
その後は簡単だった。
彼女と別れたあとも、何度か告白されたが全て断った。
どうせこの女も裏切るんだろうとそう考えたら特定の彼女なんて作るのがバカらしく思えた。
どうせ裏切られて傷つくのは自分だ。
それなら傷つかないように最初からそういう関係を作らなければいいと、そう安直に考えた俺は彼女という存在から逃げた。
卒業してから紬希と再会するまで俺はいろんな女と勘違いさせるようにデートを重ね、決して身体の関係は持たず、弄ぶように遊んだりして荒れていたと思う。
身体の関係を持たなかったのはある意味、俺を裏切った2人へ復讐にも近い感情なのかもしれない。
許せなかった2人と自分も同じようなことをして、傷をぼやかせようと安易に考えていたんだと思う。
「そんな中で紬希と再会した。再会した紬希は昔と全然変わってなくて、紬希の言葉は全部真っ直ぐだった」
「そう、かな?」
「永遠なんて存在しないと思ってるし、どうせ誰もが裏切るって思ってたから紬希もそうだろうと勝手に考えてた。だから久しぶりに会った時、紬希に噂話に触れられて、紬希もそうされたい?って聞いた時に返ってきた言葉に頭を殴られたような衝撃だった」
紬希は怒ったようにたった一言、バカにしないでよと呟いた。
続けて、そういう人たちと一緒にしないでと不機嫌そうに声を発したことを今でも覚えている。
あの日、紬希に対して投げかけた言葉を間違えた俺は紬希を怒らせた。
送ると言っても断られて、そんなの初めてだった俺は何も出来ずに1人取り残されたまま呆然としていた。
「その後も紬希はご飯は行ってくれるけど送らせてくれないし、それ以上を望んですらこなかった。触れることすら拒否られたし」
「それは⋯ごめん」
紬希は俺の関係する女たちに気遣って自分が幼なじみであることを言うべきでないと訴えてきた。
その言葉に腹が立ったのが正直な所だ。
大切な幼なじみである紬希をそんなどうでもいい関係の女たちと一緒にするなと、そういう意味を込めて紬希のことをそういう領域にいないと表現した。
「紬希はいつでも嘘をつかなかった。ハッキリ俺のことをクズだと言ってきたし、送ることさえ拒否して、1度もそういう関係を望んでこなかった」
「⋯⋯千隼くんとそういう関係になりたくてご飯行ってた訳じゃないしね」
「それで思ったんだ。紬希は下心ある他の奴らと違うんだって。そう気づいたら紬希にこれ以上幻滅されたくないって思うようになってそういうのは辞めた」
そう気づいた時には俺の中で特別な幼なじみが別の意味に変わっていた。
紬希だけは信用出来るかもしれない。
そう思えたのは紬希がいつだって嘘偽りなく俺の前にいてくれたからだ。
その気持ちに気づき始めたタイミングで紬希から告白された。
だけど彼女は気持ちを伝えただけで満足したようで、彼女になりたいとすら俺に言ってこなかった。
そう言わせたのは俺の今までの行いのせいだ。
だけど紬希が他の男と仲良くしている所を見ると無性に腹が立って年甲斐もなく邪魔したくなる。
それは幼なじみとして特別だからじゃなくて、1人の女の子として特別に思えていたからだと気づいたんだ。
「変に踏み込んでこないし一定の距離を保ってるし、紬希なら信用できるんじゃないかって思えた」
「千隼くん⋯⋯」
彼女と別れたあとも、何度か告白されたが全て断った。
どうせこの女も裏切るんだろうとそう考えたら特定の彼女なんて作るのがバカらしく思えた。
どうせ裏切られて傷つくのは自分だ。
それなら傷つかないように最初からそういう関係を作らなければいいと、そう安直に考えた俺は彼女という存在から逃げた。
卒業してから紬希と再会するまで俺はいろんな女と勘違いさせるようにデートを重ね、決して身体の関係は持たず、弄ぶように遊んだりして荒れていたと思う。
身体の関係を持たなかったのはある意味、俺を裏切った2人へ復讐にも近い感情なのかもしれない。
許せなかった2人と自分も同じようなことをして、傷をぼやかせようと安易に考えていたんだと思う。
「そんな中で紬希と再会した。再会した紬希は昔と全然変わってなくて、紬希の言葉は全部真っ直ぐだった」
「そう、かな?」
「永遠なんて存在しないと思ってるし、どうせ誰もが裏切るって思ってたから紬希もそうだろうと勝手に考えてた。だから久しぶりに会った時、紬希に噂話に触れられて、紬希もそうされたい?って聞いた時に返ってきた言葉に頭を殴られたような衝撃だった」
紬希は怒ったようにたった一言、バカにしないでよと呟いた。
続けて、そういう人たちと一緒にしないでと不機嫌そうに声を発したことを今でも覚えている。
あの日、紬希に対して投げかけた言葉を間違えた俺は紬希を怒らせた。
送ると言っても断られて、そんなの初めてだった俺は何も出来ずに1人取り残されたまま呆然としていた。
「その後も紬希はご飯は行ってくれるけど送らせてくれないし、それ以上を望んですらこなかった。触れることすら拒否られたし」
「それは⋯ごめん」
紬希は俺の関係する女たちに気遣って自分が幼なじみであることを言うべきでないと訴えてきた。
その言葉に腹が立ったのが正直な所だ。
大切な幼なじみである紬希をそんなどうでもいい関係の女たちと一緒にするなと、そういう意味を込めて紬希のことをそういう領域にいないと表現した。
「紬希はいつでも嘘をつかなかった。ハッキリ俺のことをクズだと言ってきたし、送ることさえ拒否して、1度もそういう関係を望んでこなかった」
「⋯⋯千隼くんとそういう関係になりたくてご飯行ってた訳じゃないしね」
「それで思ったんだ。紬希は下心ある他の奴らと違うんだって。そう気づいたら紬希にこれ以上幻滅されたくないって思うようになってそういうのは辞めた」
そう気づいた時には俺の中で特別な幼なじみが別の意味に変わっていた。
紬希だけは信用出来るかもしれない。
そう思えたのは紬希がいつだって嘘偽りなく俺の前にいてくれたからだ。
その気持ちに気づき始めたタイミングで紬希から告白された。
だけど彼女は気持ちを伝えただけで満足したようで、彼女になりたいとすら俺に言ってこなかった。
そう言わせたのは俺の今までの行いのせいだ。
だけど紬希が他の男と仲良くしている所を見ると無性に腹が立って年甲斐もなく邪魔したくなる。
それは幼なじみとして特別だからじゃなくて、1人の女の子として特別に思えていたからだと気づいたんだ。
「変に踏み込んでこないし一定の距離を保ってるし、紬希なら信用できるんじゃないかって思えた」
「千隼くん⋯⋯」