君が最愛になるまで
「前に今までの行いが後悔に変わる時が来るって友達に言われたことがあって、今まさにそう思ってる。なんも考えずに今までやってきたことで紬希を苦しめてることを死ぬほど後悔してる」
「⋯⋯後悔してくれてるってそれだけ私の事好きってこと?」
「そういうこと。紬希が思ってるより多分ずっと好き」
「ふふふっそれはそれで嬉しいかもなー」
「ほんと紬希には敵わねーな」
おでこを合わせてお互い笑い合う私たちは傍から見ればかなりバカップルだろう。
だけど今日だけはこんなのも悪くない。
「早く帰ろ紬希。少しでも早く紬希に触れたい」
「わ、歩くの早いっ」
私の手を掴んで足早に歩く千隼くんの背中を一生懸命に追いかける。
ドキドキと高鳴る心臓はこれから待つ甘美な夜を想像させ緊張感を高めていった。
だけどその緊張が逆に幸せでこれが両思いってことなんだと改めて実感する。
私の少し前を歩く千隼くんの耳も少しだけ赤い気がした。
「やる気満々ですか〜」
「当たり前だろ。好きな子なんだから」
「⋯⋯なんか慣れない。そんな素直な千隼くん」
「俺は昔から素直だろ」
「えーなんか違う気がする〜」
「もうそんな軽口叩けなくなるからな。今だけだぞ」
***
千隼くんのマンションは会社から歩いて10分ほどの場所にあり、私たちが美味しいお酒を飲んだ居酒屋からも歩いて行ける距離にあった。
コンビニに寄ってお泊まりに必要なものを揃えた私は千隼くんに手を引かれ、彼の家に着くとそのまま中に招き入れられる。
さっきまで酔いが回っていたにも関わらず、千隼くんの部屋に入った途端一気に覚めていく気がした。
千隼くんは無言で私の手を握ったまま廊下を通ってリビングへと向かう⋯かと思いきやいきなり寝室に連れてこられる。
「こ、こんな感じの部屋なんだね」
「普通だろ?」
2LDKの部屋は綺麗に整頓されており男の一人暮らしという感じが伝わってくる。
白とグレーで統一された部屋はとても大人っぽく、余分なものがないシンプルながらも洗練された空間だった。
ベッドに押し倒されそのまま組み敷かれると一気に私の心臓がバクバクと暴れ出す。
熱を孕んだ視線が注がれ千隼くんの全身から色気がダダ漏れていた。
「あ、の!お風呂とか、入ってない⋯⋯」
「そんな余裕あると思うか?」
「心の準備が⋯⋯」
「無理、待てない。紬希を抱きたくてたまらないんだ」
初恋の幼なじみからこぼれる言葉はどれも痺れるほど甘くて耳が溶けていくようだった。
黒いシーツに身体が沈んでいき組み敷かれた指がギュッと絡め取られる。
ゆっくりと千隼くんの顔が近づいてきたと思えば私の唇に触れるだけのキスを落とした。
様子を伺うように私の瞳を覗き込み、嫌がられていないのを確認した千隼くんは何度も角度を変えて啄むように唇を奪う。
「あっ⋯⋯っん」
次第にその口付けは激しさを増し唾液を交換し合うように何度も深く重ね合わせる。
酸素を求め少し口を開くとその隙間からにゅるりと舌が滑り込んできた。
器用に私の舌を絡め取り、口内を蹂躙され霧がかかるように頭がどんどんぼやけてくる。
キスが気持ちいいと思ったことはあるが、こんなに心の底から満たされた気持ちになったのは初めてだ。
「んっ、ふぁ⋯⋯ッァ」
「紬希⋯⋯抱いてもいい?」
「⋯聞くんだ、そこは」
「どうでもいい女じゃないから、大切にしたい。だから紬希がいいって言わなきゃしない」
ほんの少しだけお酒が残る頭で思考を張り巡らせる。
私は千隼くんのことが好きだ。
幼なじみとしてではなくずっと1人の男性として焦がれてきた人。
そんな人と想いを通わせ身体を重ね合わせられるなんて、そんな幸せなことない。
「うん⋯抱いて、千隼くん」
「⋯⋯大事にする、紬希」
「⋯⋯後悔してくれてるってそれだけ私の事好きってこと?」
「そういうこと。紬希が思ってるより多分ずっと好き」
「ふふふっそれはそれで嬉しいかもなー」
「ほんと紬希には敵わねーな」
おでこを合わせてお互い笑い合う私たちは傍から見ればかなりバカップルだろう。
だけど今日だけはこんなのも悪くない。
「早く帰ろ紬希。少しでも早く紬希に触れたい」
「わ、歩くの早いっ」
私の手を掴んで足早に歩く千隼くんの背中を一生懸命に追いかける。
ドキドキと高鳴る心臓はこれから待つ甘美な夜を想像させ緊張感を高めていった。
だけどその緊張が逆に幸せでこれが両思いってことなんだと改めて実感する。
私の少し前を歩く千隼くんの耳も少しだけ赤い気がした。
「やる気満々ですか〜」
「当たり前だろ。好きな子なんだから」
「⋯⋯なんか慣れない。そんな素直な千隼くん」
「俺は昔から素直だろ」
「えーなんか違う気がする〜」
「もうそんな軽口叩けなくなるからな。今だけだぞ」
***
千隼くんのマンションは会社から歩いて10分ほどの場所にあり、私たちが美味しいお酒を飲んだ居酒屋からも歩いて行ける距離にあった。
コンビニに寄ってお泊まりに必要なものを揃えた私は千隼くんに手を引かれ、彼の家に着くとそのまま中に招き入れられる。
さっきまで酔いが回っていたにも関わらず、千隼くんの部屋に入った途端一気に覚めていく気がした。
千隼くんは無言で私の手を握ったまま廊下を通ってリビングへと向かう⋯かと思いきやいきなり寝室に連れてこられる。
「こ、こんな感じの部屋なんだね」
「普通だろ?」
2LDKの部屋は綺麗に整頓されており男の一人暮らしという感じが伝わってくる。
白とグレーで統一された部屋はとても大人っぽく、余分なものがないシンプルながらも洗練された空間だった。
ベッドに押し倒されそのまま組み敷かれると一気に私の心臓がバクバクと暴れ出す。
熱を孕んだ視線が注がれ千隼くんの全身から色気がダダ漏れていた。
「あ、の!お風呂とか、入ってない⋯⋯」
「そんな余裕あると思うか?」
「心の準備が⋯⋯」
「無理、待てない。紬希を抱きたくてたまらないんだ」
初恋の幼なじみからこぼれる言葉はどれも痺れるほど甘くて耳が溶けていくようだった。
黒いシーツに身体が沈んでいき組み敷かれた指がギュッと絡め取られる。
ゆっくりと千隼くんの顔が近づいてきたと思えば私の唇に触れるだけのキスを落とした。
様子を伺うように私の瞳を覗き込み、嫌がられていないのを確認した千隼くんは何度も角度を変えて啄むように唇を奪う。
「あっ⋯⋯っん」
次第にその口付けは激しさを増し唾液を交換し合うように何度も深く重ね合わせる。
酸素を求め少し口を開くとその隙間からにゅるりと舌が滑り込んできた。
器用に私の舌を絡め取り、口内を蹂躙され霧がかかるように頭がどんどんぼやけてくる。
キスが気持ちいいと思ったことはあるが、こんなに心の底から満たされた気持ちになったのは初めてだ。
「んっ、ふぁ⋯⋯ッァ」
「紬希⋯⋯抱いてもいい?」
「⋯聞くんだ、そこは」
「どうでもいい女じゃないから、大切にしたい。だから紬希がいいって言わなきゃしない」
ほんの少しだけお酒が残る頭で思考を張り巡らせる。
私は千隼くんのことが好きだ。
幼なじみとしてではなくずっと1人の男性として焦がれてきた人。
そんな人と想いを通わせ身体を重ね合わせられるなんて、そんな幸せなことない。
「うん⋯抱いて、千隼くん」
「⋯⋯大事にする、紬希」