君が最愛になるまで
「ぁ、っんぁーーっぁんーーーっぅん」

「紬希⋯っ」

「ち、はやくんっ⋯ーーっんぁ、ゃぁっん」

「あ⋯やべ⋯⋯まじでやばい。可愛い、全部可愛すぎてやばい」

「はげ、し、いっ⋯んぁぁっ」

「こんなの止まんねーだろ」


次々と千隼くんの口から零れる言葉があまりにも甘すぎて脳髄まで溶かされていくようだった。
身体の芯から蕩けさせられるような言葉と打ち付けられる快楽に意識が飛びそうになる。


どちゅどちゅと繋がった部分からは愛液が溢れ出し、千隼くんの肉棒を濡らしていた。
動きの激しさから愛液は白く泡立ち、それを見て千隼くんがエロ⋯と呟く。


「今日は最後まで前からする」

「ぇ⋯⋯ぁっ」

「でも紬希があまりにも可愛すぎてもうやばいかも」

「んんっぁ⋯⋯っあん」


律動を少し緩めてくれた千隼くんはだらしなく舌を突き出す私の舌をちゅぱちゅぱと吸い取る。
舌を絡めるその行為がとても気持ちよくて既に私の頭は何も考えられない状態になっていた。


ただ千隼くんから与えられる快楽に身を委ねることしかできない。
汗が滲んで前髪が額に張り付き、多分私は今ひどい顔をしているだろう。


それでも千隼くんは私のことを可愛いと何度も囁いてくれる。
その度に千隼くんのモノをぎゅうぎゅうと締め付けた。


「紬希。我慢できないから激しくさせてくれ」

「ぁっ!んんぁーーっぁんんんぁ!」

「可愛い、紬希。俺だけの紬希⋯⋯」

「っぁんん⋯っやぁん⋯⋯イクっ、んっっぁんんっっっ!」

「俺も⋯⋯っ」


千隼くんの額に滲む汗が妙に色っぽくそれを視界に捉えながら激しく打ち付けられる律動をただ受け入れる。
奥を突き上げるように激しく打ち付ける肉棒をぎゅっと締め付け欲望を搾り取ろうとした。


その直後、何かが弾けるように私の中でバチンと音を立てて飛んだ。
痙攣を繰り返す中にどくどくと注ぎ込まれるのは千隼くんが吐き出した白い熱。


肩で息をする千隼くんの額からポタポタと汗が滴り落ちる。
未だに私の中に残る千隼くんの熱は硬さを帯びたまま保たれていた。


「千隼くんの⋯⋯出したのに元気」

「紬希相手に1回で収まる方がおかしい」

「何それ」

「でもこれからいくらだって紬希を抱けるから今はただ抱きしめさせて欲しい」


ゴムを処理した千隼くんは私に腕枕をしてくれて愛おしそうに髪を撫でられる。
向けられる視線がとても甘くて絶頂を迎えたばかりの身体が再び疼いた。


黒いベッドに沈み込む私たちの身体は産まれたままの姿で触れ合う肌がとても心地よい。
先程まで情熱的に求めあったのが嘘のように穏やかな時間が流れる。


「千隼くんってこんなに甘々なの?」

「どうだろ。彼女なんて久しぶりすぎて忘れた」

「私知らない、こんな千隼くん」

「紬希にしか見せねーよこんな姿」


ついさっきまでは焦がれていた初恋の相手で、両想いどころか返事があることさえ考えてなかった。
そのはずなのにいつの間にか身体を重ねて同じ想いだと囁いてくれるなんて夢のようだ。


「身体、痛くない?」

「うん、大丈夫」

「紬希が可愛すぎてあんまもたなかった」

「十分です」

「まだまだ俺はヤレる」

「やば。あのさ、その⋯⋯ここに来たのは私が初めて?」


千隼くんとセックスした後にこんなこと聞くなんて本当にめんどくさい女だと思う。
それでも聞かずにはいられなかった。


遊んでいた千隼くんがこの自分のテリトリーの1番深い部分とも言えるこの場に、私以外の子が来ていたのか。
それが気になってしまう私は千隼くんの隣には相応しくないのかもしれない。
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