私のお世話がかり

第一話 住む世界が違います!

 ◯大学 教室 昼
 薄手のシャツワンピを着た双葉と、胸元を開けた黒いシャツを着た最上が教室の長机に並んで座る。
 モブ男子「最上くん、誰その子。彼女?」
 過ぎ去り様に
 最上「いや?」
 口角を上げる
 最上「俺、彼女のーー」
 最上、双葉を見る
 最上「おせわがかり《・・・・・・》なんだ」
 双葉「〜〜〜っ!」
 恥ずかしくて真っ赤になる


 ◯漫画研究部のサークル 部室 昼
 本棚にはたくさんの漫画、壁にはアニメのポスターや上手なイラスト作品。窓際に置かれた古いテレビには数台のゲーム機が繋がれれている。
 フローリングに絨毯が敷かれ、その上に大きなテーブルが置かれている。それを取り囲むように部員たちが座り、ざわざわと騒がしい。

 黒髪ショートカットで白いパンツを履いている美人な部長がホワイトボードに
「議題:学祭での発行物について」の文字を書いている。

 ブラウスとロングスカートの双葉は両手を膝に置いてドキドキ。
 隣は最上(黒いロンT、ジーンズ)、背を壁につけて話を聞いている。

 真っ黒の神父の衣装、頭には白いカチューシャをつけた、ピンク髪の女の子(湯本)がくるっと見せびらかす。
 湯本「はーい。 ゆっち、コス写真集がいいと思いまーす」
 部長「誰なのよ今度は」
 呆れたように湯本を見る。
 湯本「ええー!? ぶちょお、知らないんですか〜?」

 スマホで動画を見せる。
 動画の中では、聖堂でイケメン神父が悪そうな顔で笑っている。

 湯本「今期イチオシのアニメの腹黒神父様ですよぉ〜! もー。 部長なんだからこれくらい知っててくださいよー」
 湯本は無表情でプンプン怒っている。
 部長「いや知らないし、なぁ、最上」
 最上「そうですね……」
 最上は引きつった笑み。
 宮内(白いTシャツからはタトゥーがのぞく、ワイドパンツ。金髪、たくさんのピアス)
「オレ知ってるぞ! オレの彼女もやってるもんそれ!」
 湯本「お前には聞いてない」
 一同 笑い声

 双葉は空気を消してうつむく。
 なんだか場違いな気がして、冷や汗が止まらない。
 双葉「……」
 双葉(なんか……思ってたのと違うんだけどーー!!)

 ◯妄想 乙女ゲーム風に
 痩せ型オタクモブ「双葉さん。今度のイベント行く?」
 チェックシャツぽっちゃりモブ「アニソン縛りカラオケ行かない?」
 ボサボサ長髪モブ「え? 外国語の予習がむずかしい? 一緒にやろ。ヲタクの聖地池袋で」

 双葉(漫研と言ったら、こんな感じじゃないの!? ※双葉の偏見です)

 ◯サークル部室
 宮内「ん? シケた顔してんなって! 双葉ちゃんも見てみれば? 腐女子に大人気なんだよコレ」
 宮内が双葉に肩を寄せる。親しくない男性と急に距離が近づいて、ビクッとする双葉。
 双葉(ぎゃーーー!! )
 鳥肌が立つ。
 最上「……」
 最上は心配そうに顔色をうかがう。
 双葉(漫研が、リア充パリピの集まりだなんて、聞いてないんですけどー!)心の叫び
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