地味子には秘密があるらしい!
地味子は友達ができたらしい!
 「ぐぅうう、歴史むずいよ〜」

 「そこはフビライハン。エビフライハンってなに」

 「あ、恭ちゃんチンギスハンをジンギスカンって書いてる!」

 「家庭科の問題かな?」

入学式から一週間。馴染んできた空き教室で勉強中。

例の作戦の成果を発表しよう。結果、大成功。

詳細としては、学園中に二人の関係性が広まり。

今のところ、恭弥へ手を出す生徒は0名。

恭弥はのんびりと学園生活満喫中。

ついでに、七光り野郎は停学処分を食らったそうだ。

とても嬉しい。


 余談だが、虹季と私の距離もだいぶ縮まった。

いつの間にか、私は彼の前でも『虹季』と呼ぶように。

推察、彼がフレンドリー過ぎるが故の変化。

結論、陽キャはすごい。

そして現在に戻るが、恭弥は歴史が苦手らしい。

小学生レベルの問題で躓き、永遠に唸っている。

なぜ白鳥に入れたんだ?と疑問に感じていれば、恭弥の頭はオーバーヒート。
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