王子とシンデレラの執着愛
「ありがとうございました!
今日は、真帆さんが家にいるのでここで大丈夫です」

講義が終わり、皐生に自宅まで送ってもらった空愛。
微笑み頭を下げた。

「え?
真龍が帰るまでいるよ?
どうせ、家に帰っても一人だし」

「あ…でも……」

恐縮する空愛に、皐生は微笑んで「じゃあ…なんかあったらいつでも連絡すること!わかった?」と言った。

「あ、はい!」

「………」
(てか、俺的には空愛の傍にいたいんだけどな〜
………って、そんなこと真龍には口が裂けても言えないけどー!)

頷く空愛に小さく手を振り、一つ下の階の自宅に戻った。


「―――――ただいま帰りました!」
声をかけながら、中に入る空愛。

「おかえりなさいませ!」
リビングに入ると風松がいて、丁寧に頭を下げてきた。

「あ…ただいま帰りました。
あ、あの…真帆さんは?」

「あ、お電話中みたいです」

「そうですか」
ソファに座った空愛。
スマホをテーブルの上に置いた。

「何か飲まれますか?」

風松に聞かれ「あ、じゃあ…お茶を…」と恐る恐る答える。
まだ、会って二日目。
空愛は、緊張して固まっていた。

「どうぞ!」

「ありがとうございます」
お茶を一口飲み、スマホを操作し始めた。

なんとなくネットニュースを見ていると………

「あ…//////」
真龍の特集が映っていた。
(綺麗な人…//////)

こんな綺麗な人が、自分の夫だなんて未だに不思議だ。

「素敵な方ですよね!」
スマホ画面の真龍に見惚れていると、風松が声をかけてきた。

「あ…はい」
(やっぱ風松さん、真龍さんのこと……)
左目の眼帯に触れる。
傷痕が痛んだ気がした。

そこに、真帆が戻って来る。
「あ、空愛ちゃんおかえり!
…………あれ?皐生は?」

「あ、今日は真帆さんがいるので」

「そっか!
…………ん?空愛ちゃんどうしたの?」

「え?」

「傷痕、痛むの?」
眼帯の上をさする空愛の顔を覗き込む。

「え?あ…い、いえ、大丈夫です!」
空愛は、安心させるように微笑み頷く。

「…………
あ、ねぇ!駅前のケーキ買いに行かない?」
空愛の様子を見て、意味深に微笑んだ真帆。

空愛も、それを察したように微笑んだ。


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