王子とシンデレラの執着愛
真龍がスマホを放るように、ソファに投げつけた。
そして、煙草を吸い始めた。

「あ…だ、旦那様」

「あ?
………んだよ」

「コーヒー、淹れましょうか?」

「いらねぇよ」

風松を睨みつけ、天井に向かって煙を吐いた。

少しして、玄関からバタバタ…と足音が聞こえてきた。
リビングの扉がバン!と開いて、空愛が駆けてきた。

「真龍さん!」

すると………
一瞬で、真龍の雰囲気がフワリと柔らかく甘くなった。

「……っ…」
その変わりように、風松が目を見開く。

「空愛!」

「ごめんなさい!
早く帰ってきてくれるって思わなくて……!」

「うん。
早く会いたくて、急いで帰ってきたんだよ?」

「うん、ごめんなさい!」
空愛が何度も頭を下げている。

「………空愛、顔上げて?」

ゆっくり顔を上げる。
「………」

「………」

「………」

「……//////
…………あー、ダメだ!」

「え?え?」

「もっと空愛に文句言おうと思ったのに、空愛が可愛すぎて何も言えない……
はぁ…もう…可愛すぎ…///////
好き…大好き…//////」
空愛を抱き締め、頬を擦り寄せた。

「……//////」

「………いいなぁ…//////」
ラブラブな真龍と空愛を見つめ、ポツリと呟く風松。

「この程度でそんな顔してたら、この先もたないわよ?」
真帆が風松の隣に立ち、耳打ちした。

「え?」

「真龍は、空愛ちゃんしか見えてないから。
場所とか関係なく、抱き締めたり、キスしたりするんだから!
いちゃいちゃが止まらないのよ…!(笑)」
クスクス笑う真帆に、風松は苦笑いをしていた。


「――――ところで、何のケーキ買ったの?」

「あ、ショートケーキとチーズケーキとシュークリームとプリン!」

「たくさん買ったんだね(笑)」

「うん(笑)
つい…真帆さんと、あれもこれもってなっちゃって……」

「そっか!」

「夕ご飯食べたら、食べようね!」

「うん!」

そして………夕食後。
仲良く、ショートケーキとシュークリームを食べる真龍と空愛。
真帆は、チーズケーキを食べている。

「あ、風松さん、プリンどうぞ?」

「え…!?」

「真龍さん、良いよね?」

「空愛が良いならいいよ。
でも、ここで食うのはダメ」

「じゃあ…持って帰って食べてください」

「あ…ありがとうございます、旦那様!」

「は?俺じゃねぇだろ!」

「あ…」

つい、真龍に礼を言ってしまった風松。
何気ない一言だが、その一言が真龍を怒らせてしまう。

すると真帆が「ほら!買ったのは、真龍みたいなもんでしょ?」となだめるように言う。

「そ、そうだよ!
真龍さんがくれた、クレジットカードで払ったから私」
空愛が加えて言った。

その場はなんとか落ち着いたが、真龍の機嫌は悪くなってしまったのだった。


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