王子とシンデレラの執着愛
真龍が帰ってきて、空愛の隣に腰掛けた。
そして、愛おしそうに空愛を見つめ前髪を優しく払った。

「可愛いな//////
ほんと、可愛さがぶれない…//////」

「そうね(笑)」

「アオナ、助かった。
遅くまで悪かったな」

「ううん!
じゃあ、私帰るわね!」

「は?泊まってけよ。
もう遅いだろ?
空愛を寝かせたら、和室に布団敷いてやる」

その言葉を聞いて、アオナが「プッ…!」と噴き出し笑い出した。

「は?なんだよ」
怪訝そうに見つめる、真龍。

「空愛と同じこと言うんだもん!
おかしくて!(笑)
迎えに来てもらうから、大丈夫よ!ありがとう!」

「そうか。わかった」

そして、出ていこうとするアオナ。
ドアノブに手をかけて、一度振り返った。

「真龍」

「何だ?」

「私はね。
真龍と空愛のためなら、何でもするわ。
二人の幸せを、誰よりも願ってる」

「は?」

「………」
スカーフに触れながら言うアオナ。

「あぁ…それはもう、気にするなっつってるだろ?」
それを見て察し、言う真龍。

「うん、ありがとう!
それでね、その上で伝えておきたいの」

「ん?」

「“皐生には気をつけて”」

「は?」

「皐生の空愛を見る目よ。
皐生自身は気づいてないみたいだけど、どう見ても空愛に惚れてる目だわ」

「わかってるよ」

「え?知ってたの?」

「あぁ。
当たり前だろ?
皐生とは、ほぼ毎日会ってるんだから」

「そっか。だったら良いの」
そう言って微笑み、安心したように帰ろうとする。

その背中に、真龍が声をかけた。

「葉瑠と皐生は“俺を裏切れない”」

「え……」

「だから、大丈夫だ」
真龍が、意味深に微笑んでいた。

その笑顔は、何故か恐ろしく見えた。


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