王子とシンデレラの執着愛
バーベキュー会場………というか真龍の別荘に着き、空愛は心底驚愕していた。

開放的な別荘に、広い庭、大きなプール……

そして黒北グループの男性社員達が数人、丁寧に頭を下げてきて「皆様のお世話をさせていただきます、よろしくお願いします!」と言ってきた。

全て準備されていて、真龍が“手ぶらで良い”と言った理由がわかった。


庭で、肉や野菜、魚など…焼き始めた男性達。

「お飲み物はどうされますか?」
寛いでいる真龍達に聞いてくる。

「俺、ビール!」
「俺はハイボール」
「私はワインね!」
葉瑠、皐生、アオナが答える。

「真龍様と空愛様はどうされますか?」

「空愛、どうしようか?
ジュース?
それとも、お茶にする?」

「じゃあ…ウーロン茶をお願いします!」
「俺も」

「かしこまりました!」

「真龍さん飲まないの?」

「うん。空愛に合わせるよ!」

「じゃあ…お酒飲もうよ!
えーと…何が良いかな?」

「………」

「最近、真龍さんはワインを飲むから………」

「空愛」

「ん?
あ、ビールの方が良いかな?」

「空愛が俺に合わせる必要ないんだよ?」

「え?でも…」

「空愛は酒飲まないでしょ?」

「確かに苦手だけど…」

「ね?
“俺が好きで”空愛に合わせてるんだから!」


そして………
男性達が焼いた肉などを食べながら、談笑する真龍達。

そんな中。
真龍は空愛の肩を抱いて、頭を撫でたり、髪の毛や頬にキスを繰り返したりしていた。

「ねぇ、空愛」

「ん?」

「空愛もキスして?」

「へ…!?//////」

「ね?ほら!」
そう言って、向き直り目を瞑る真龍。

「こ、ここではちょっと…//////」

「んー!してー?」
待っている真龍。

空愛は、葉瑠達に視線を送った。

すると、アオナが「葉瑠、皐生!散歩しようよ!」と二人を連れ出した。

葉瑠と皐生は意味深に微笑み、三人は席を外した。


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