王子とシンデレラの執着愛
「――――真龍さ…//////」

「ん?」

「せっかくの広い露天風呂なんだから、もっと優雅に入らない?」

あれから真龍に“部屋に戻って、露天風呂入ろ?”と言われ、露天風呂に浸かっている二人。

広い露天風呂内の端の方で、空愛を足の間に座らせ後ろから包み込んでいる真龍。

空愛が離れようともがいている。

「あ、離れるの禁止!」

「でも…
もっと、足とか伸ばそうよ!
泳いだりとか!」

「フフ…泳ぐの?(笑)」

「あ、いや…そ、それはやりすぎかもだけど…」

「フフ…可愛いなぁ/////ほんと!
…………ねぇ…空愛」

「ん?」

「空愛は、俺のどこが好き?」

「え?
急にどうしたの?」

「ちゃんと聞いてなかったなって思って」

「うーんと…
どこって言われても、全部というか…
もちろん顔も素敵だし、賢いし、優しいし、料理も美味しい。
穏やかで、見守ってくれてて、でも可愛いところもあって……
真っ直ぐなところも、素敵!」

「ありがと!
空愛の気持ちはちゃんとわかってるんだけど、やっぱそうやって言葉にして聞くと嬉しい!」

「真龍さんは?」

「俺も全部だね(笑)
顔も身体も、性格も…全部可愛い。
穏やかで優しくて、一緒にいると癒される。
それに空愛は、初めて俺に追いかけさせた女だからね!」

「え?え?
“追いかけさせた?”」

「うん。
初めて声をかけた時、覚えてる?
デートの誘いを空愛、断ってきたよね?」

「う、うん」

「初めてだったんだよね、断れたの」

「そ、そうなの!?」

「うん。
みんな、俺が黒北グループの御曹司って知ってるから、喜んで何処にでもついてきてた」

「でも、いくら御曹司だからって、そんな簡単についてくなんて………」

「そう!!それ!」

「え?」

「その感覚だよ!
その感覚が、俺にとっては新鮮で魅力だったんだ!」

「そう?」
(普通のことだと思うけどな…)

「あんなに一人の人間を追いかけたの初めてだった。
それに俺の、黒北という名前や財産に目もくれずに、媚びることもしない。
俺を一人の男として見てくれた。
…………初めてデートを受けてくれた時は、めっちゃ嬉しかったなぁ〜
あの時泣いたからね、俺(笑)」

「そ、そうだったの!?」

「うん(笑)
その時、思ったんだ。
“恋をするって、こうゆうことなんだ”って!
どんな小さな出来事でも、空愛がいるだけで幸せに思える。
空愛が笑ってくれるだけで、俺も嬉しい!
…………そうゆうの、全部空愛が教えてくれた!」

真龍が空愛に頬を擦り寄せた。


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