王子とシンデレラの執着愛
「――――え…!?ぱ、パーティーですか?」
『うん。
真龍がね、たまには飲もうって誘ってくれてさ!
オードブルをいくつか頼むよ。
真帆さんも来るから、六人で楽しめるように。
よろしくね〜!』
皐月から連絡があり、固まる風松。
オードブルを作るとなると、買い物に行かなければならない。
「ど、どうしよう……」
正直に言う?
「いや、そんなことしたらきっと……
もうここには来れない」
真龍様に会えない……!
冷蔵庫を開け、中を見つめる。
なんとかここにある物で、作らないと…!!
一人で自問自答を繰り返し、しばらく考え、空愛にメッセージを送った。
【奥様、内密に話したいことがあります。
少し、お電話をいただけませんか?】
すると、20分程して電話がかかってきた。
「奥様、すみません!」
『いえ。
どうかされました?』
「ちょっと、相談があって……」
『はい、私が力になれることなら…』
「今日のパーティーのことです。
オードブルを準備するように言われたんですが、実はその…予算が足りなくて……」
『え!?
そうなんですか!?
でも、先週お財布に入れましたが…』
「それが……
3日前にお買い物に行った時、お金を盗られたんです……」
『え!!?
と、盗られたって……!!!
スリとか…』
「はい…
お金を払おうとしたところを、財布を盗まれて………
慌てて追いかけたんですが、財布だけ捨てて中身を持っていかれちゃって…」
『風松さん、お怪我は!?』
「あ、大丈夫です!
たぶん、狙われてたんでしょうね……
財布だけ、バッて盗られたんです」
『すぐに警察に……!!!
あ、いや、真龍さんに言わないと……!!!』
電話口で焦る空愛に「旦那様には言わないでください!」と止める。
「絶対、叱られるに決まってます。
お願いします!
誰にも言わずに、お金を準備していただくことは出来ませんか?」
『わかりました。
風松さん、今マンションにいますよね?』
「はい」
『寝室のクローゼットに置いてる私のブラウンのバッグの中に、財布が入ってます。
確か現金を入れてたと思うので、それを使ってください』
「はい!助かります!」
風松自身もびっくりするくらいに、スラスラと嘘が出ている。
もっとびっくりなのが、それに対し“全く罪悪感がない”ということだ。
風松は通話を切り、寝室に向かった。
そして、寝室内のクローゼットの中を漁る風松。
「ブラウンのバッグ…バッグ……」
呟きながら、バッグを探す。
すると…………
「……………何してんの?」
「え……」
寝室のドアの所に、真龍が立っていた。
『うん。
真龍がね、たまには飲もうって誘ってくれてさ!
オードブルをいくつか頼むよ。
真帆さんも来るから、六人で楽しめるように。
よろしくね〜!』
皐月から連絡があり、固まる風松。
オードブルを作るとなると、買い物に行かなければならない。
「ど、どうしよう……」
正直に言う?
「いや、そんなことしたらきっと……
もうここには来れない」
真龍様に会えない……!
冷蔵庫を開け、中を見つめる。
なんとかここにある物で、作らないと…!!
一人で自問自答を繰り返し、しばらく考え、空愛にメッセージを送った。
【奥様、内密に話したいことがあります。
少し、お電話をいただけませんか?】
すると、20分程して電話がかかってきた。
「奥様、すみません!」
『いえ。
どうかされました?』
「ちょっと、相談があって……」
『はい、私が力になれることなら…』
「今日のパーティーのことです。
オードブルを準備するように言われたんですが、実はその…予算が足りなくて……」
『え!?
そうなんですか!?
でも、先週お財布に入れましたが…』
「それが……
3日前にお買い物に行った時、お金を盗られたんです……」
『え!!?
と、盗られたって……!!!
スリとか…』
「はい…
お金を払おうとしたところを、財布を盗まれて………
慌てて追いかけたんですが、財布だけ捨てて中身を持っていかれちゃって…」
『風松さん、お怪我は!?』
「あ、大丈夫です!
たぶん、狙われてたんでしょうね……
財布だけ、バッて盗られたんです」
『すぐに警察に……!!!
あ、いや、真龍さんに言わないと……!!!』
電話口で焦る空愛に「旦那様には言わないでください!」と止める。
「絶対、叱られるに決まってます。
お願いします!
誰にも言わずに、お金を準備していただくことは出来ませんか?」
『わかりました。
風松さん、今マンションにいますよね?』
「はい」
『寝室のクローゼットに置いてる私のブラウンのバッグの中に、財布が入ってます。
確か現金を入れてたと思うので、それを使ってください』
「はい!助かります!」
風松自身もびっくりするくらいに、スラスラと嘘が出ている。
もっとびっくりなのが、それに対し“全く罪悪感がない”ということだ。
風松は通話を切り、寝室に向かった。
そして、寝室内のクローゼットの中を漁る風松。
「ブラウンのバッグ…バッグ……」
呟きながら、バッグを探す。
すると…………
「……………何してんの?」
「え……」
寝室のドアの所に、真龍が立っていた。