王子とシンデレラの執着愛
「お前、真龍が“何に一番、頭にキてるか”わからねぇの?」
葉瑠が言う。

「え……」

「生活費から私物を買ったこともだけど、一番許せないのは“空愛を巻き込んだことだよ”」

「え…あ……」

「どうして空愛ちゃんに相談したの?」
真帆が問いかける。

「それは……」

「空愛が一番言いやすいし、何とかしてくれそうだもんね」
風松の言葉を代弁するように、アオナが言う。

「申し訳…ありません……」
項垂れる風松。

またシン…と静まり返って、葉瑠がポツリと言った。

「…………お前、自惚れてたろ?」

「え?」

「確かに“あの真龍が”受け入れ始めてたもんね」
「だからって、調子に乗りすぎなのよ!」
皐生、アオナが順に言う。

「だから言ったわよね?
“ロボットみたいに淡々とこなせ”って。
“余計な感情は捨てて、ただ家事だけやって”って」

そう言って、真帆が憐れみの目を向けた。
そして、冷たい視線を送り………

「とにかく、もう出ていってくれる?」と言った。


そして…………
一方の真龍と空愛。

空愛にも事情を話すと、落ち込んだように肩を落とした。
そんな空愛の頭を撫でながら、気持ちを落ち着かせて真龍が「代わりの家政婦、頼まないとね」と言う。

「……………あ…その事だけど…
もう、家政婦さん雇うのやめよう?」
空愛が切なく顔を歪めて言った。

「どうして?」

「正直……また新しい人と関係を築くの、もう辛い…」

「空愛…」
肩を落とす空愛の頭を撫でる。

「それに……」
空愛が顔を上げ、真龍を見据えた。

「ん?」

「私達夫婦でしょ?」
そう言って、ふわりと笑った。

「空愛…」

「夫婦って“二人が支え合う”ものでしょ?」

「……//////
そうだね…!」

「家政婦さんみたいに完璧じゃないけど、私だって家事出来るよ?
…………ううん!真龍さんのために、したい…!」

空愛の力強い言葉に、真龍もふわりと微笑み大きく頷いた。





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