リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜




自分達以外のグループの内情に触れる事によって、私やメンバーが見落としている自分達のダメな点が浮上するとは思わなかった。




「そうなんだ……。」




私はそれだけしか言えず、自分達グループの問題以外にも、親友の響香がいつの間にか女優としてのキャリアを積んでいく中で、芸能界のいろんな人と人間関係を作っているという事実に、なにげにショックを受けていた。






これも考えてみれば、そんな事は当たり前なのに…。




「え〜!?オレは鳴海さんに会わせてもらってないし!」




相変わらず大袈裟ともとれる大きなリアクションでおどける和哉君。





「何言ってんの?アンタには雫がいるでしょ〜?」





胡兎が和哉君を窘めた。




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