リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜




胡兎はヘヘッと照れくさそうに笑う。




最近の胡兎は少し前の胡兎よりも、少し丸くなったと思う。




きっと、それは良いこと。





淳平君のおかげなんだろうか?






だとしたらどうか、このまま平穏に、私達にも、ルミノサイトにも、何事も起こらず、時が過ぎていけばいい。




そうであって欲しい。





恋をすると女の子はみんな変わる。





恋する事で変われるのなら…。





私だって変わりたい。





そう思った。







「朱理の歌はね〜、私以外にも…、」





「えっ…何?」





「ん〜、まぁいいや。」





言いかけた言葉を濁す胡兎。





「言ってよ〜。気になる。」





突いても胡兎は笑っているだけでそれ以上は何も答えてはくれなかった。








「それよりさ、もうすぐみんなで私の番組にゲスト出演でしょ?今日はみんなでその事を話したかったのにな。」



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