リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
「あ〜…そういうことね…。」
「うん。だからその時は胡兎を頼りにしたいなって思って。…あ、もちろん私が一番頼りにならなきゃダメだろっていうのは前提で。」
柊子さんからも言われたとおり、あの番組でメンバーがしくじりかけた時、真っ先にフォローに入るのは私の役割。
「でもさ、真鵺のことは置いといて、雫はしっかりしてるし見た目に反してハキハキ喋れるからそっち頼った方がいいかもよ〜。」
なんだろう?私としては頼りにしてるっていうのは気軽に言ったつもりだったんだけど、私の意図よりも胡兎はだいぶ重く受け取ったのか…。
「別に重大な任務を任せたいとかそういうわけじゃないよ。私、胡兎が出演してる子供にダンス教える番組、あるじゃん?あれ見てイイ感じだなと思って。」