リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜




「あ〜アレは、なんていうか…でも、子供に接するのと大人相手に対応するのはまた違うしね〜。」




何を言っても言い訳めいた事を言ってはぐらかす胡兎に、もう私は諦めて、この件の話は今日はもう終わりにすることにした。






「放送日までにみんなで集まる仕事があと一回だけあるから、その時こそはみんなで話そう。」








胡兎も私も、他のメンバー達も、何かが変わりそうで変わらない、…変われない。





私達はこれからもずっとこんな調子のままでグループを続けていくのかって考えると、どうしようもなく虚しい思いに駆られてしまう。








そしてこの時も、まだ私は気がつく事が出来ない。



グループを続ける事すら困難になるかもしれない危機がもうすぐそこまで迫っている事に───。




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