リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜





私は宮敷さんにバラエティ不慣れの真鵺と雫が上手くやれるかどうか、一番喋れそうな胡兎があまり乗り気ではない様子、という事等、自分なりに不安に思う箇所を取り上げて、その旨をひと通り宮敷さんにまとめて伝えた。








「なるほど。真鵺ちゃんはコミュ障過ぎてどうにもならない、と。」






「そこまでは言ってないでしょ!?」





それは事実に限りなく近い事ではあるんだけども、その言い方には同じグループの仲間として、賛同はできかねる。





「いや、オレは褒めてるんだよ?」






「はぁ?どこをどう切り取れば、褒めてるっていう理解になるの?」






「あのな、朱理。そういうキャラの子をどういう風に料理するかでバラエティにおける芸人の腕が決まるんだよ。だから真鵺ちゃんがコミュ…いや、おとなし過ぎるっていうのはオレにとってはまさに腕を磨くチャンスなんだ。」




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