リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
私はこれまで当たり前のように、響香とはお互いに素のままで、誰よりもわかり合える相手なのだと思ってきた。
もしかして、それは間違っている…?
だとしたら、一体いつからそうなってしまったのか。
大人になってから?専属モデルの仕事を卒業してから?
それとも……。
───トントン!
「響香、そろそろいいかな?もう時間だよ。」
ドアを叩く音とともに、栗原さんの声がドア越しに聞こえてきた。
響香を呼び出しに戻ってきたようだ。
「…は〜い!」
響香はちょっと残念そうに肩をすくめると、大きな声で返事をする。
あっという間に時間は過ぎていて、まだまだ話したい事が色々とあった私達は、心残りではあるものの、空になったお弁当の箱を片付け始める。