リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
二人に手を振って別れると、私は初めての体験ばかりだった初めての場所から離れ、またいつもの見慣れた景色の元へと、一人で戻る。
局の中を歩いていると、思いがけず何人かの顔見知りのスタッフ達とすれ違って言葉を交わす。
本来なら私が居る時間でも場所でもなかったりするところで出くわすのだから、ちょっとびっくりされたりもする。
だけど、今日は初めての事だらけだった私にとってはさほど仲が良いわけでもない人でも、知り合いっていうだけで、なんだかホッとしてしまうのだった。
撮影所から歩いて、いつもの局のエントランスに辿り着くのに大体五分とちょっとくらい。
毎週のように来ている若葉テレビなのに、やっぱりテレビ局って広いんだな〜とかぼんやり考えながらいつもの場所に戻ってきた。