リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜




「うんうん。それじゃ今度はプロの胡兎ちゃんにお手本をみせてもらおう、そうしよう!…胡兎ちゃんよろしく!!」






来た。





相変わらずもうずっと不安げな顔色の胡兎は、おぼつかない足取りでゲスト席からセットの中央までやって来る。







お願い、今だけは頑張って…!







すぐ側まで行って、付き添うように一緒に歩きたい気持ちはぐっと抑え、固唾を飲んで祈るような気持ちで見守った。





今ここで私が胡兎の側に行ったら、まるで胡兎はグループの外では一人前ではない、助けが必要な頼りない存在に見えてしまう。





それじゃダメだ。






宮敷さんの時と同様に、胡兎がセットの真ん中まで辿り着くと、再びスタジオ全体の照明が一瞬消え、曲のイントロとともに胡兎の真上にあるスポットライトだけが点灯する。



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