リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
だけど…。
「はい。」
抑揚の無い声で一声だけの返事を返す真鵺は笑う事はもちろん、眉の形ひとつとして動かす事もなく、無表情のまま。
寧音の時までは、もう宮敷さんには期待しちゃいけない、なにも頼りにならない、と諦めに近い気持ちでいたわけだけど、こうまで真鵺からの反応が薄いとなると、もうこれ以上は何をどう頑張っても無理なんだと理解できる。
スタッフ達の顔からは苦笑いさえ消えかかっていて、スタジオがどんどん空虚な雰囲気に包まれていくのを感じた。
さすがに私は宮敷さんに同情するしかなかった。
"もういい、もういいよ。宮敷さんはよく頑張ってくれた。ごめんなさい。"
心の中でそう言って謝ってから、私はもうこの場の幕を引く為の役割にまわる事にした。