リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
出た、またそれかよ。
「だから、このあいだ言ったでしょ!?そんな話は音も葉もない真っ赤な嘘だって!」
「怒んないでよ〜。でもちょっと調べたら、朱理と噂になってる博巳君のいるグループってけっこういい感じじゃ〜ん。」
案の定、心配してるんじゃなくて、面白がってるようにしか私には見えない。
ついさっきダンスしている胡兎を見て、少しでも尊敬してるなんて思ってしまった自分を後悔した。
「いい感じがって何が?」
つっけんどんに私がそう尋ねると、ポケットから携帯を出して、
「最近撮った写真が見つからないんだよね〜…でも、このグループってメンバー全員イケメンだと思う。ほら!」
例の私と噂になっている彼、博巳君?のグループの画像を見せて来る。
「……あぁ、確かにそうかもね。…えっ?あれっ…この人って……。」
私は五人グループのセンターの男の子を見てはっと気づく。