報復を最愛の君と
「君の本当の両親は殺された」


「っ…!!!」


「落ち着いて。しっかり全部説明するから」


どうにか落ち着こうと、私は何度も深呼吸する。


昨日カナタも言っていたことだった。


“本当の両親”…つまり、私は両親だと思っているふたりは本当の親ではない?


確かに私には小さい頃の記憶がないし、実親ではなくてもわかるはずがない。


「君の故郷はアストラ村という小さな能力者達の村。イコロ宮殿から数十キロ離れた国内に位置している」


聞いたことがある。


この人間主義国で生まれてしまった能力者達は、普通は国外追放となったり処刑されたりする。


「能力者は呪い」と認識していて、たとえ我が子でも呪いだと言う。


ただ、その中でも少数派なのが「人間主義反対派」だ。


我が子が能力者なら、自分も国外追放として国内の能力者達の村に移住する人達。


お父さんとお母さんはその村の存在を知らない。


もし見つけていたら、絶対に潰している。
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