報復を最愛の君と
「僕は昔からよく家を抜け出していてね。アストラ村によく行っていたんだ」


「そう…なんですか。なら、私の過去を知ってるのって…」


「君も気がついてるだろうけど、僕とヒメアは幼馴染だからだ。そして、ヒメアの両親の最後をこの目で見たよ」


「え…」


レタラと私は知り合いなのだろうと考えれば、私の実の両親とも仲が良かったと予想できる。


でも、“両親の最後”とはいったい——。
「アストラ村の住民はある人物の指示によって、村の人達は全員実験体になったよ」


「実験体!?そんなこと誰が…」


レタラは持っていたカップをテーブルに置く。


それから真剣な瞳で、私を見た。


「今から僕の見た真実を全て話すよ。君がこれからどうするべきか、よく考えるといい」


その言葉にゴクリと喉を鳴らし、私はうなずいた。
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