報復を最愛の君と

sideラク・レタラ 〜真実〜

あの日も僕はヒメアに会うために、抜け出していた。


早く会いたくて、かけ足で村に向かっていく。


ヒメアの住むアストラ村は、とても自然がきれいなところだった。


空気も澄んでいて、すごく心地のいい村だ。


「あれ?ソラじゃない!」


ヒメアの声が聞こえて、僕は振り返った。


ヒメアは洗濯物を川で洗っていたみたいで、洗濯かごを抱えていた。


銀色の髪がゆれて、僕の鼓動は速くなった。


「ごめん、早くきすぎちゃった」


「ううん、大丈夫だよ〜。あ、でも…私まだやることがあるんだ」


「そっか。じゃあ、先に村に行ってるね」


「うん。そうして」


僕よりずいぶんと華奢(きゃしゃ)な体で、毎日頑張っていた。


いつもと変わらない日常だったのに。


その日常は、いとも簡単に終わりを告げる。
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