Good day ! 4【書籍化】
「おかあさん、ひこうきってどうやってとばすの?」

やがて気持ちが落ち着いたのか、再び滑走路に目をやりながら舞が尋ねた。

「あのひこうき、びゅーんってはしってから、ふわってとぶでしょう? おかあさんもできるの? おんなのこなのに」

女の子?と恵真は苦笑いする。

「そうね、女の子でも出来るわよ。飛行機の操縦は、力がいる訳でもないからね」
「え、そうなの? ちからもちじゃなくても、だいじょうぶなの?」
「大丈夫よ。舞は、パイロットは力持ちじゃないとダメだと思ってたの?」
「うん。おんなのこはふつうCAさんでしょ? だからおかあさん、ほんとにパイロットなのかなって、ずっとふしぎだったの。ものすごく、ちからもちなのかなって」
「ええ!?」

まさか、ずっと舞に疑われていたとは……と恵真は焦る。

「そっか、実際に見たことないと信じられないわよね」
「うん。コスプレはみたことあるけど」
「コ、コスプレ!?」

これはいけない、と恵真は真顔で考えた。

(今どきの子どもって、コスプレって言葉を知ってるのね。だけどパイロットの制服姿をコスプレだと思われていたなんて)

よーし!と恵真は拳を握りしめる。

「舞、お母さんが操縦するところ、見てみたい?」
「うん! みたい、みたい!」
「実際に飛行機のコックピットに入ることは出来ないんだけど、本物そっくりのコックピットなら大丈夫なの。今から行ってみる?」

舞は目をキラキラさせながら、うん!と大きく頷いた。
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