蛍火のような恋だった
先生と話しながら、階段を登っていく。
一歩一歩、教室に近づいている。
「…そうだ、岸田さん」
さっきまで、笑顔で談笑していた先生が真面目な顔で振り向いた。
「くれぐれも、学校生活では無理しちゃだめよ?」
「…はい」
学校は、私を受け入れるのに色んな条件をのんでくれた。
だから迷惑をかけるわけにはいかない。
「さ、もう着くわよー。自己紹介の準備、しておいてね」
私は乾いた唇を濡らして、小さく唾を飲み込む。