蛍火のような恋だった


先生と話しながら、階段を登っていく。

一歩一歩、教室に近づいている。

「…そうだ、岸田さん」

さっきまで、笑顔で談笑していた先生が真面目な顔で振り向いた。

「くれぐれも、学校生活では無理しちゃだめよ?」

「…はい」

学校は、私を受け入れるのに色んな条件をのんでくれた。

だから迷惑をかけるわけにはいかない。

「さ、もう着くわよー。自己紹介の準備、しておいてね」

私は乾いた唇を濡らして、小さく唾を飲み込む。




< 21 / 166 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop