蛍火のような恋だった
「失礼します」
職員室のドアを開けてキョロキョロとしていると、「あ、岸田さーん!こっちこっちー」と、奥の机で、担任の先生が手をひらひらと振っているのが見えた。
「おはようごさいます、先生」
「おはよう、岸田さん。お母さんはお仕事の方行かれたのかしら?」
「あ、はい!」
ガチガチに緊張する私をみて、先生は「ふふふ」と、目に皺を寄せて笑った。
「そんな緊張しなくても大丈夫よ。クラスメイトになる子たち、すっごくいい子ばかりだから。すぐ友達もできるわ」