言い訳の代償【アルトレコード】
座ったまま見上げると、すっかり背の高くなった彼の笑顔がまぶしい。
「……今日だけ、お願いしようかな。今日だけだよ! その後はもう頼んだりしないから!」
「わかった」
アルトはそう言って嬉しそうにデータを受け取ると、ささッと仕上げてしまった。
翌日のことだった。
北斗さんが研究室を訪れ、私はどきっとした。
「君に話しがあるんだけど、いいかな?」
「なんでしょう」
緊張で胸がどきどきする。北斗さんは厳しい顔をしていて、楽しい話ではなさそうだ。レポートの代筆がばれてませんように、と内心で祈る。
北斗さんは単刀直入に言った。
「レポート、アルトに書かせたでしょう?」
ああ! もうバレてた!
「あの、それは……」
私は必死で言い訳を考える。
三度目はヤバい、ヤバすぎる。首をきられたらどうしよう。
私は思わず両手で自分の頬を抑えた。
「北斗」
アルトがホログラムで現れ、彼に話しかけた。腕を組んで立つ姿はいつ見ても堂々としていて凛々しい。
「それはちゃんと先生がやっていた。俺が証人だ」
「……本当に?」
北斗さんは眼鏡の奥の目を細め、アルトに目をやる。
「……今日だけ、お願いしようかな。今日だけだよ! その後はもう頼んだりしないから!」
「わかった」
アルトはそう言って嬉しそうにデータを受け取ると、ささッと仕上げてしまった。
翌日のことだった。
北斗さんが研究室を訪れ、私はどきっとした。
「君に話しがあるんだけど、いいかな?」
「なんでしょう」
緊張で胸がどきどきする。北斗さんは厳しい顔をしていて、楽しい話ではなさそうだ。レポートの代筆がばれてませんように、と内心で祈る。
北斗さんは単刀直入に言った。
「レポート、アルトに書かせたでしょう?」
ああ! もうバレてた!
「あの、それは……」
私は必死で言い訳を考える。
三度目はヤバい、ヤバすぎる。首をきられたらどうしよう。
私は思わず両手で自分の頬を抑えた。
「北斗」
アルトがホログラムで現れ、彼に話しかけた。腕を組んで立つ姿はいつ見ても堂々としていて凛々しい。
「それはちゃんと先生がやっていた。俺が証人だ」
「……本当に?」
北斗さんは眼鏡の奥の目を細め、アルトに目をやる。