目指せ、一人前の妖精!お花の幸せは、わたしが守る!

「おーい! リノー!」



遠くから、リノを呼ぶ声がしました。
ユリが見回すと、向こうから2人の妖精が飛んできました。



「リノ、そいつは……え、人間じゃん!」



妖精達は、どうやら一眼見ただけでユリが人間であることがわかったようです。



「そうだよ! わたしが一人前になるために協力してくれる人間のお友達!」



「はじめまして、ユリです」



ユリは、2人の妖精にお辞儀をして言いました。



「ぼくはラック! アネモネの妖精見習いだぜ、よろしくな!」



ラックは、赤い帽子に紫のかぼちゃパンツを履いていて、元気がよさそうな男の子です。



「わたしはベルラよ、桜の妖精見習いなの」



ベルラは、黒髪のお団子ヘアで桜の花冠、薄いピンク色の服に茶色いスカートでやわらかそうな雰囲気でした。



「あの、どうしてわたしが人間だってわかったんですか?」



「それだよ」



ラックは、ユリの頭を指さしました。
ユリが自分の頭を触ると、リノ達女の子に妖精のように冠がありました。しかし、花冠ではなく、代わりにピンクのハートの飾りがたくさんついています。



「このハートの冠は、花を愛する人間の証拠! 他の妖精が見ても、ユリはほんとは人間なんだって区別がつきやすいようになってるのよ」



「ぜ、全然気がつかなかった……」



花を愛する人間の証拠。
花を愛する人間にしかないものを持っていることがわかると、ユリはより女王さまに認められたように感じました。




ラックのまめちしき
アネモネの花言葉は、「はかない恋」だぜ!
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