目指せ、一人前の妖精!お花の幸せは、わたしが守る!

ホットケーキを食べ終わると、リノはポンと手を叩きました。



「そうだ! やることを教えなきゃ」



リノは、テーブルの上でまるでタブレットのような機械をたちあげました。



「ユリ、この画面を見て」



「これは?」



「これは、人間の世界の様子を見ることができるの。人間の世界で今にも助けが必要なお花はどこにあるのか、確認ができるのよ」



確かに、画面の中にはいろいろなお花が写っています。
葉が茶色くパリパリになっているお花、土がかわいてしおれかけているお花など、このままほうっておくと危ないお花がたくさんです。



「でも、夜の方がやることが多いんだ。朝に、人間の世界へ行くことは、ほとんどないの」



「え? どうして?」



ユリは、目をまるくしました。お花に水をあげたりすることは、朝がいちばんだからです。ユリは、小さい頃からお父さんとお母さんが朝にお花に水をあげている姿をよく見ていました。



「人間は夜行性じゃないからね。明るい時間よりも、夜の方がお花を見ていてくれる存在が少ないの。だから、そういう時間を使って、わたし達はお花の安全を守るのよ」



「そうなんだ。じゃあ、わたし、頑張って夜までちゃんと起きていないとだね……!」



ユリは、ちょっぴり不安になりました。
ユリは、早起きが苦手で、夜おそくまで起きていると、いつもお母さんに「はやく寝なさい!」と叱られていたからです。



「安心して、ユリ。さっき食べたクッキーには、身も心も妖精になる成分が含まれているの。だから、夜になってもねむくなったりすることはないわ」



リノの話を聞いて、ユリはほっとしました。




なぞなぞの答え
スイートピー(スイートピーを英語で書くと、“sweet pea”。甘いものは英語にすると、“sweet”だよ!)
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