目指せ、一人前の妖精!お花の幸せは、わたしが守る!
次に2人が通りかかったのは、どこかの家の庭に置いてある、プランターでした。
「リノ、どうしたの?」
葉は小さくて花も開いていないけれど、枯れそうでもないし、害虫もいないようです。
しかし、リノは虫めがねでじっと見ています。
「これ、日光不足だ……!」
確かに、このプランターは隅に置かれていて、どんなに晴れていても日が当たりそうもありません。
ひまわりのステッキの持ち手にある、小さなスイッチを押すと、ひまわりの飾りがピカッと光り、リノはそのライトをお花に近づけました。
「これを近づけることで、太陽の光に当てた時と同じくらい、光を得られるわ」
リノが光を当てていると、ひょろひょろになっていた茎が、みるみるぴんと伸びてきました。
「これくらい当てれば、もうだいじょうぶ。あとは、プランターを移動させれば、日光も当たって、きれいに咲くわ」
「でも……2人で動かせそうかな……」
ユリは今、人間の時よりもずっと体が小さく、リノの体の大きさも今のユリと変わりません。
「でも、ユリだって今まで見てきたでしょ……。害虫におそわれたり、風でちぎれたりして、元気になれなかったお花達……。もうわたし、自分の近くで大変な目にあっているお花を知らん顔することだけは、絶対にいやだ!」
リノがさけびました。