目指せ、一人前の妖精!お花の幸せは、わたしが守る!

気がつくと、ユリは学校から帰る時にいつも通る道に、ポツンと1人で立っていました。

さっきまで背中に生えていた、にじ色の羽は、もうありません。

頭を触ってみても、ハートの冠もありません。



「ユリ、ユリ。聞こえる?」



どこからか声が聞こえました。



「リノ?」



間違いなく、リノの声です。しかし、リノの姿はあたりを見回しても、空を見上げても見つかりません。



「わたしの修行は終わったんだよ、ユリの役目も終わったんだよ」



ユリに姿を見せないまま、リノは言いました。



「わたしは、これからは1人で、世界中のお花を守っていくね。もう姿は見せられないけど、ユリと最後に話したかったの」



「リノの姿、もう見えないの?」



「うん……。人間には、ほんとは姿を見せられないから。今までは、ペアだったからユリには姿を見せられたんだけど、わたしは一人前と認められたから、ペアも解除されたんだよ」



「じゃあ、わたしはもうリノには会えないの? これからもずっと、リノと一緒にいられないの……?」



言葉をつむぎながら、ユリの目には、なみだが浮かびました。



「泣かないで、ユリ。わたし達妖精はね、お花を元気にして、お花で人間を幸せにすることがお仕事なの。ユリは、お花を好きでいてくれてるんでしょ? だから、これからもユリのそばにいるよ」



「リノ……大好きだよ」



「わたしも、ユリが大好き」



それから、ユリの耳にリノの声が届くことはありませんでした。




なぞなぞの答え
アメジスト(飴が隠れているね!)
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