目指せ、一人前の妖精!お花の幸せは、わたしが守る!

気がつくと、そこはあたり一面、色とりどりのお花で埋め尽くされていました。



「うわあ、お花がいっぱい! とってもキレイ!」



ユリは思わず声を上げました。



「でも、ここはどこなんだろう?」



あたりを見回し、ユリはいろいろ頭をはたらかせてみますが、こんな場所に今まで来た記憶はありません。



「わたしがここに連れてきたのよ」



ここに来る前に聞こえた声と、同じです。
ユリはまた見回してみましたが、やっぱり誰もいません。



「どこにいるの?」



「ここよ、上!」



見上げると、ひまわりの花冠を頭に乗せた、お人形のように小さな女の子がいました。背中には、にじ色に輝く羽根がついていて、パタパタと動かしています。

女の子が、ゆっくりと地面へ着地しました。



「わたしは、ひまわりの妖精見習いのリノ。ユリ、手伝ってくれる?」



「ええっ、どうしてあなたがわたしの名前を知っているの?」



「それは、女王さまがもうあなたの名前を知っているからよ。ついてきて!」



リノは、やや強引にユリに手をつかんで、歩き出しました。




リノのまめちしき
ひまわりの花言葉は、「あなただけを見つめる」だよ。
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