溺愛の業火
タイトル『Kiss*kiss』
視点:篠崎 和叶(しのざき わかな)
登場人物:清水 一颯(しみず いぶき)


最近、一颯くんは生徒会が忙しくて、なかなか一緒に居られない。
そんな日々を繰り返し、物足りなさを感じる自分の我儘に自己嫌悪。

今日は他の生徒会メンバーが帰ったから、少しだけ教室で待っていて欲しいと言われて待機。
待ち時間20分を過ぎたけれど戻ってこない。

片付けが長引いているなら、手伝おうかな。
彼の荷物も持って生徒会室に向かおうとした。

「和叶、ごめん。遅くなった!」

走って来てくれたのかな。
息を切らして、額から汗がにじんでいる。

「私は急いでないから、とにかく座って。」

すすめたイスに座って、息を整えようと目を閉じている一颯くん。
男の子に色気があるなんて言っていいのか分からないけれど、ドキドキしてしまう。

ポケットからハンドタオルを取り出し、彼の額を拭う。

「ごめん、汚れるから。」

彼が私の行動を制するために掴んだ手首に、熱が伝わる。


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