溺愛の業火

(アンケ)激甘希望【危険度Max】:side和叶

(アンケ)激甘希望【危険度Max】:side和叶


彼の触れる手に反応し、声が漏れる。

「ぁ……っ。」

静かな教室に、自分の声が響くようで恥ずかしい。
駄目だ、これ以上は。

「教室では嫌。」

自分の乱れた息が熱い。

視線を逸らし気味で、一颯くんの顔を手で遮った。
彼の息も荒く、掌には口づけの後、舌が這う。

「和叶、もう少しだけ。痕を付けたいんだけど、噛みついても良い?」

視線を戻すと、私を見下ろす表情は怖いぐらいに真剣。
私は痕を付けたいと言われ、嬉しくて口元がゆるんでしまった。

「美味しくないよ。」

どこに噛みつくつもりなのだろうか。
首か肩の辺り?

「甘えてもいいんだよね?」

彼の黒い笑みに、戸惑う私に対する怒りの様なものを感じた。
少しの寒気。

「死なない程度で、お願いします。」

制止を促した私の手を押さえて噛みつき、もう片手が膝の後ろに滑る。
足が持ち上げられ、スカートがずれるのを慌てて押さえた。

噛みつかれた手は痺れるような痛み。


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