溺愛の業火

一颯は顔を近づけて目を閉じていく。
キスは深くて優しく……

私が彼を癒しているのか、私が癒されているのか……
わからなくなってしまう。

体温が上昇したのか、顔が熱い。
一颯は私の頬に手を当て、真っすぐ見つめ。

「家においでよ、何もしないから。」

嘘つきね。
あなたの弱った姿さえ、私の誤解だったのかと思えてくる。

「してくれないなら、行かない。」

これぐらいの意地悪は許して欲しいものね。
流されてあげるから。

「ふふ…甘いチョコ、くれるんだよね?味わうよ、甘さを頂戴……」

結局、何があったのかはわからない。
本当は、私に落ち込んだ姿を見せたくなかったのかもしれない。

あなたが求めるのが甘さなら。

「あげるわ……あなたは私のすべてを知っているのよね?」

「ふふ……見せて、もっと……」

私からの甘さを受け取って……





end
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