クズ彼氏の甘く危険な呪縛
そのときだった。
不意に後ろから、誰かが私を抱きしめた。
嗅ぎ慣れた煙草と香水の匂い。
知っているぬくもり。
「……レオ」
「ヨリ……っ。遅くなってごめん……!」
自分でも頼りない声が出て、振り返ると、レオがそこにいた。
泣いているのかと思って、頬に手を添える。
泣いてはいないが、目は赤く充血し、泣く寸前の顔だった。
けど私の顔を見たレオの表情が、凍りついたあと瞬時に怒りに染まった。
「……クソ女。てめぇ、ヨリに手ぇ出しやがったな」
睨みつける目が、恐ろしいほど据わっていた。
女の人が怖気づいて、一歩退こうとした瞬間、レオはその髪を鷲掴みにし、地面に叩きつけた。
綺麗に巻かれた髪の毛がレオの指に隙間から落ちる。
「ゔっ、あ!」
女の人が悲鳴を上げた。
「だ、だって!レオ、急に連絡取れなくなったと思ったら、こんな地味な女といるんだもん……!」
言い訳する声なんて、レオは聞いてなかった。
拳を一発振り下ろす。
「やめ、まって、いやっ」
ガツッと骨がぶつかる音が鳴って、血が飛び散った。
そしてもう一度、拳を振り上げたとき、私は慌てて止めに入った。
「レオっ!もういいよ、大丈夫だから……!」
不意に後ろから、誰かが私を抱きしめた。
嗅ぎ慣れた煙草と香水の匂い。
知っているぬくもり。
「……レオ」
「ヨリ……っ。遅くなってごめん……!」
自分でも頼りない声が出て、振り返ると、レオがそこにいた。
泣いているのかと思って、頬に手を添える。
泣いてはいないが、目は赤く充血し、泣く寸前の顔だった。
けど私の顔を見たレオの表情が、凍りついたあと瞬時に怒りに染まった。
「……クソ女。てめぇ、ヨリに手ぇ出しやがったな」
睨みつける目が、恐ろしいほど据わっていた。
女の人が怖気づいて、一歩退こうとした瞬間、レオはその髪を鷲掴みにし、地面に叩きつけた。
綺麗に巻かれた髪の毛がレオの指に隙間から落ちる。
「ゔっ、あ!」
女の人が悲鳴を上げた。
「だ、だって!レオ、急に連絡取れなくなったと思ったら、こんな地味な女といるんだもん……!」
言い訳する声なんて、レオは聞いてなかった。
拳を一発振り下ろす。
「やめ、まって、いやっ」
ガツッと骨がぶつかる音が鳴って、血が飛び散った。
そしてもう一度、拳を振り上げたとき、私は慌てて止めに入った。
「レオっ!もういいよ、大丈夫だから……!」