クズ彼氏の甘く危険な呪縛
カワイイ彼女
「お前、ほんとちょろいな」
薄暗いホテルの一室。
煙草に火をつけながら、ヘッドボードにもたれて女の顔を見下ろす。
シーツにくるまった女は、小さく笑いながら俺の足元に頭を預けた。
「……あんたがうまいからでしょ」
「ハハッ、そういうとこ」
適当に返しながら、俺の意識はむくれる女じゃなく、もう別の場所に向いていた。
ヨリの顔が浮かんで、目の前の女が薄っぺらく見える。
あいつだったら、こんなとき絶対無言で目を逸らすんだよな。
傷ついたように……でも、それを俺にばれないように唇を噛んで、涙を浮かべて、少しでも触れたら涙を零して。
最中も痛がるくせに、俺に”嫌われたくない”からって我慢して――バカみてぇ。
ヨリの怯えた目。
触れるたびに震える肩。
それでも俺を嫌いになれない、あの愚かさ。
思い出すだけで、息が詰まるような、苦しいような……あの感覚。
自分をコントロールできてないみたいで苛立ちを感じた。けど同時に、笑いもこみ上げる。
「……ハッ」
急に笑った俺に、女が怪訝そうな目を向ける。
それでも、唇だけはしっかり寄せてきた。
受け止めながら、ふと思った。
こいつ、楽だな。
褒めれば馬鹿正直に従うし、俺が機嫌悪くても気にしねぇ。
――でも、なんか違うんだよな
……薄っぺら。ヨリとは比べもんになんねぇ。
薄暗いホテルの一室。
煙草に火をつけながら、ヘッドボードにもたれて女の顔を見下ろす。
シーツにくるまった女は、小さく笑いながら俺の足元に頭を預けた。
「……あんたがうまいからでしょ」
「ハハッ、そういうとこ」
適当に返しながら、俺の意識はむくれる女じゃなく、もう別の場所に向いていた。
ヨリの顔が浮かんで、目の前の女が薄っぺらく見える。
あいつだったら、こんなとき絶対無言で目を逸らすんだよな。
傷ついたように……でも、それを俺にばれないように唇を噛んで、涙を浮かべて、少しでも触れたら涙を零して。
最中も痛がるくせに、俺に”嫌われたくない”からって我慢して――バカみてぇ。
ヨリの怯えた目。
触れるたびに震える肩。
それでも俺を嫌いになれない、あの愚かさ。
思い出すだけで、息が詰まるような、苦しいような……あの感覚。
自分をコントロールできてないみたいで苛立ちを感じた。けど同時に、笑いもこみ上げる。
「……ハッ」
急に笑った俺に、女が怪訝そうな目を向ける。
それでも、唇だけはしっかり寄せてきた。
受け止めながら、ふと思った。
こいつ、楽だな。
褒めれば馬鹿正直に従うし、俺が機嫌悪くても気にしねぇ。
――でも、なんか違うんだよな
……薄っぺら。ヨリとは比べもんになんねぇ。